アマルフィからナポリへ。
が、直行便の船の時間が夕方遅くしかなく、
カプリ経由の船でソレントまで行き、そこから列車でナポリへ行くことに。
もう船も慣れたもの。
こちらでは、列車やバスより船が本当に人々の足になっているようです。
さらば、アマルフィ。

北の方はわかりませんが、こちらでは、このように地形がむき出しになっている所が多く、
森のようになっている所は見かけませんでした。
日本はやはり森の国なのだと実感。
日本では山は信仰の対象であり、物の怪の棲処でもありますが、
このようなむき出しのところで、しかも周りは青い海、温暖な地中海性気候の場所で
そんな信仰は起きるはずもないのだと妙に納得してしまいました。
またまたカプリに来て、ソレント行きに乗り換えようと思ったら、
なんと違う港に到着!
小さな島なのに、港が二つあったのです。
仕方なく、またバスに乗り、ソレント行きの出ている港まで。
このバスがまた凄かったのです。
島の細い道を飛ばす、飛ばす!
バス同士が行き交う時などは、一分の隙もないくらい。
しかも、看板や家の軒下などにぶつかっても平気。
スピードを緩める気配もありません。
一度、交通標識か何かにガンとぶつかった時は、
バスに乗っていたアメリカの若者グループが大興奮!
マジかよ!みたいな感じで、みんな立ち上がり、大騒ぎ。
アメリカでこんな道など考えられませんものね。
でも運転手は、まったく何事もなかったかのように、
ただただバスを飛ばしていくだけ。
かなりスリリングでした。
で、カプリ島から無事ソレントへ。

ここからは列車を利用してナポリまで。
これがその列車です。

色遣いがイタリアっぽい?
昔日本でもあった、車輛の中のポールもいいデザインです。
しばらくすると、ギターや楽器を持って乗っていた人たちがやおら立ち上がり、
列車の中で演奏を始めました。

私たちは、わぁ!ってな感じでしたが、
いつも乗っている人には、勘弁してよね・・なんでしょうね(特に右下のおばさん)。
多くの乗客に無視されながらも、この笑顔!

もちろん、タンバリンを差し出されチップをポン。
この列車では赤ちゃんを抱いた物乞いにも出会いました。
若くてかわいくて、身なりもちゃんとしているのに、何故?という感じの女の子。
なんだかやらせっぽくて、これはNo!
この列車の途中駅にはポンペイもあり、ちょっと降りてみようかとも思ったのですが、
ポンペイの駅前に大量の日本人ツアー軍団を見つけて、
恐れをなしてそのままナポリへ。
ナポリに近付くと、こんな落書きがやたら目立ちます。

ナポリに着いて、ホテルに荷物を置いて街を散策。
ちなみにここが今日の宿です。

ここも、全体像はまったくわかりません。
元修道院だったそうなのですが、路地の奥にあり、
上のほうの階には洗濯物もぶら下がっていました。
でも、中はこんな感じ。なかなかいい感じでした。

路地裏の家具屋さん。
こんな風景、もう日本では見ることはできませんね。

ここは、ナポリで一番人気というピザ屋さん。

クリントン大統領も来られたとかで、お店に写真もありました(右上)。
これが一番人気のマルゲリータ。1ユーロです。

日本のピザ屋さんはなんであんなに高いんでしょうか!
ナポリの街は、だいぶきれいになったということですが、
やはり、ゴミはやはり多く、犬のウンチは堂々と道の真ん中にあったりして、
お世辞にもきれいとは言えません。
物乞いもかなり目にしました。
素敵なブティックも多いのですが、そのブティックの店員らしき女性が
外でタバコを吸って、店の前でもみ消して入って行った時には、
唖然としてしまいました。
店の中から、外に物を投げ捨てている場面にも遭遇。
ダメだこりゃ!
日本では家や店の前は、自分たちの空間の一部ととらえ、
きれいに掃き清めますが、こちらの人々には、店の前はあくまで公的空間なのでしょう。
店の窓はピカピカに磨き抜かれていても、店の前はゴミだらけ・・という感じ。
日本のように、公私の境目があいまいではなく、はっきりしているんでしょうね。
でも、自分から物を捨てるのは、なんとも・・
ディナーはホテルの人にまたまた美味しいリストランテを聞いて、サンタ・ルチアに。
(今までこの方法で外れたことはありません)
ここがサンタ・ルチアです。
正面に見えるのは卵城。12世紀の古城だそうです。

ヴェスビオス火山とナポリ湾の夕暮れも素敵でした。
ヴァイオリンを弾いていたおじさん。

その音色はなんとも切ない旅情を感じさせてくれるんですが、
時々、信じられなく音を外すんですね。
ガクッとなってしまいます。
紹介されたお店は7時半開店。
観光客相手の店の多くは早い時間から開いているのですが、
老舗の多くは7時半開店がこちらの流儀。
時計を見ると6時半だったので、1時間ばかり時間をつぶしてお店に行くと、
まだ開く気配すらなし。
不思議に思ってよくよく考えてみたら、この日は11月1日で、
私たちが思いこんでいたのは、昨日までのサマータイムの時間。
つまりこの時点で6時半だったのでした。
でも、ここまで待ったのだからと、また1時間ぷらぷらと散策し、
やっとお店に。
念願のムール貝です。

プリプリの身で、あっと言う間に食べつくしてしまいました。
これは魚介のリゾット。

信じられないくらいに身だくさんで、大満足の一品。
すると、お隣に「こんばんわ、ですよね?」と50代の日本人カップルが。
あまり日本人も見かけなかったのに、
こんなところで日本人と隣り合わせになるのも不思議・・と思っていたら、
「どちらからですか?」と奥様。
「新宿です」と答えると、「え〜!私の実家は早稲田なんです」と。
これには「えええええっ〜〜〜〜!」と鳥肌がたって思わず大きな声を出してしまいました。
私も早稲田住まいです。
人口が70億を超えたというのに、こんなナポリのはずれのはずれで…。
偶然ってあるんですね。
しかも、彼女の実家と私の家とは数分の距離。
この後は、サントク(スーパー)の隣にマイ・バスケットができたねとか、
あそこの店がどうたらこうたらと、早稲田の地元話に熱中してしまいました。
奇しくも彼女とは同じ歳。
なんでも、ご夫婦はイタリアが大好きで、今は北イタリアに住んでいるのだとか。
いろいろイタリアをまわっているけれど、
ナポリだけは、友人たちも危ないと言っていたので、来ていなかったとのこと。
話は尽きませんでしたが、
きっといつかまた早稲田で会うかもですね・・と言って別れたのでした。
今思い返しても、不思議な時間でした。
こんなありえない偶然に出会ったことと、ワインの心地好い酔いも手伝って、
帰りのタクシーでは、陽気な運転手さんと
「サンタ・ルチア」を大きな声で合唱してしまいました!
ナポリで一泊し、明日はいよいよ最終の地、ローマです。